「心と体と」
5月3日。大型連休だけど特に予定もなし。
雨も降ってる。
こういう時に主人の「なんかみたい映画あるの」と聞いてくる気遣い。
10年目にして分かってもらえた感じがあるな。
見たい映画は常に何かしらある。
今はもちろん「心と体と」ですよ。
新宿。
娘達と主人がバルト9で「コナン」を見ている間、シネマカリテへ。
いやコレ近年ベスト級に良いものを見た。
食肉処理工場に勤めている男女。
彼らは夢の中で鹿となり、森を歩いたり小川の水を飲んだりしている。そしてそうとは知らず夢を共有している。
静かな森の鹿のシーンと、無機質に命が消費される食肉処理工場のシーン。
夢を共有していると知った男女の、もどかしくもユーモアのある距離感のやりとり。
彼らはどちらかと言うとマイノリティ側の人たちなんだけども、その存在がだんだん身近に感じられてくる生活の仕草。
息遣いと触れる感覚。
見ていて「最高だな!」と何度思った事でしょう。
鹿が何より最高だし、女性の主人公が鹿に見えてくるほどの演技の良さがあって、物語も余韻が良くて久々にホクホクした映画。
コナンも娘達に聞いたら面白かったとの事。
よし。
これは新宿の頭に鉄パイプを乗せられ続けて目がいっちゃったキリン。